通気工法になっていない
通気工法とは、
柱と外壁の間に「空気の層」を造り、
吸気と排気の機能を果たすものです。
そうすることによって
壁内の湿気を排出することが出来、
「壁内結露を起こさないようにする事」が
目的です。
にもかかわらず、
大阪の建売り、注文建築は
「間違った施工で通気工法が成り立っていない家」が
非常に多いのです。
むしろ、通気工法がシッカリ出来ている現場を
見たことがないです。
私が、設計と現場管理に介入して
「私の直のお客様の家だけは通気工法になるようにしている」
そんな状態です。
なぜ大阪なのか?
(私が大阪以外の建築現場の事情は知らないからです)
先日、建売り現場を視察に行きました。
案の定、通気工法になっていない。
なぜそうなるのか?
原因は明確です。
図面に明確に「施工図」が存在しない。
設計士は、現場の事を知らずに、
建築基準法に適合する為だけの最低限の図面を作る。
現場の職人は、「通気」の明確な知識はなく、
考えたこともない。
監督の指示通り。
または、
今まで建売りの現場でやってきた通りにやるだけ。
つまり、
「設計士にも具体的な知識はなく」
「監督にも具体的な知識もなく」
「職人にも具体的な知識もない」のが現実です。
営業は?
そんな知識のある営業はいません。
問題は「知識」だけなのか?
問題は、「知識の欠如」だけではありません。
私が今まで見てきた
・設計士
・職人
・監督
・事業主
ほとんどの人(9割以上の人)が
「正しい施工などどうでもよい」のです。
表向きは「お客様第一」を掲げ、
実務においては、
「利益第一」
「タイムパフォーマンス重視」
「コストパフォーマンス重視」
「早期完成・早期集金」
なのです。
つまり、
正しいことを指摘される事を
極端に嫌うのです。
どんな会社が間違った施工をしている?
【不動産屋が発注している下請け工務店】
・大阪で年間約600棟を建てている下請け工務店A
・大阪で年間約500棟を建てている下請け工務店B
・大阪で年間約300棟を建てている下請け工務店C
つまり、
大阪の建売りはほぼこういった工務店が建てているのです。
【注文建築を受注している中堅の工務店】
いくつか現場を見たことがありますが、
私が23年の実務で観た現場で、
ちゃんと施工されている現場を見たのは
1回だけです。
注文建築を行っていても
「設計士任せ」→「設計士はそこまで知らない」
「現場任せ」 →「現場職人はそこまで知らない」
具体的にどこが間違っている?
【間違っている確率85%超え】
屋根となるバルコニーになっている場合の排気と通気。
特に「持ち出しバルコニーになっていない場合は90%超え」
これは、「通気していない」事に
疑問を持ったことすら無い人が非常に多い。
【間違っている確率70%超え】
勾配の緩やかな大屋根の吸気部分。
【間違っている確率65%超え】
インナーガレージ部分の排気。
玄関がインナーになっている場合の天井部分の排気。
【間違っている確率60%超え】
下屋になっている部分の排気。
【間違っている確率50%超え】
持ち出しバルコニーの上裏部分の排気。
【間違っている確率30%超え】
吹付断熱かつ、外部合板なしの場合の
「吹付の膨らみによる通気層の遮断」
【間違っている確率10%超え】
最近は減りましたが、
通気胴縁による施工で、
「通気部分を塞いだ胴縁の配置」
年配の職人さんの現場でたまに見かけます。
もう指摘しない事にしました
「正しい事を言う奴は面倒だ」
と、判断されるからです。
・お客様の為を思って指摘し、職人が不機嫌になり
お客様は、職人=プロを信じる。
そんなことがあってからは、
私の直のお客様の現場のみ「事前に指摘する」様にしています。
通気だけじゃない
外壁職人の間違った施工は、「通気」だけではありません。
たくさんありますが、
また別の機会に。
通気しない事が及ぼす悪影響
①通気しないという事は、壁の中に湿気が停滞するという事です。
②壁の中に湿気が停滞するという事は、「壁内結露を起こす」のです。
③壁内結露を起こすという事は、柱・張等の構造材の劣化・強度低下が起きます。
④耐震等級3で建てた家も構造材が劣化すれば、耐震住宅ではなくなります。
⑤木材等の劣化、膨張の繰り返しで外壁に反りが生じ、雨漏りリスクを招く。
人体と同じで、目立ってその症状に気付いたとき、
すでに重症化しているケースが多いのです。
防ぐ方法は?
ほぼ無いです。
私は、自分が接客したお客様に話したことがあります。
しかし、
他社でこの話をしたら、
「建築確認をしっかり受けて」
「今時、検査もしっかり受けている住宅だから大丈夫です」
と言われた。
これは、ハッキリ言って
「知識のかけらもない営業マンが言っているに過ぎない」
なぜなら、
上記のような審査・検査は受ける必要はないからです。
造る側も
買う側も
意識が変わらない限り
ずっとそのままだと思います。
注意深い人は、「ホームインスペクション」を入れていますが、
これも、工務店とインスペクション会社の癒着を否定できないのです。
寝屋川市、門真市、守口市での不動産売却、不動産購入、新築一戸建てはジェクトホーム。
